【注意】いい子を演じる子供たち
先日、息子2人が通う小学校の校長先生と話す機会があり、とても印象的な話を聞きました。
それは、「先生方には、『やりやすくなったら危ないと感じてください』と伝えています」という内容でした。
本来、子供というのは、言うことを聞かなかったり、思い通りにならなかったりするものです。それなのに、やりやすい、扱いやすいという状態は、型にはまっているだけで本来の姿ではなく、先生や大人に合わせて「いい子」を演じているだけかもしれない、ということでした。この校長先生の言葉に、ジムでの指導と重なる部分があることに気づきました。
選手や子供たちが僕の指示通りに動くだけでは、本当の成長とは言えないのではないかと思います。真の成長とは、自分自身で試行錯誤し、壁にぶつかり、失敗を重ねながら学ぶプロセスにこそあると感じます。
言われた通りに動けることよりも、時には反発し、自分のスタイルや考えを模索しながら前に進もうとする姿こそ、本当の意味で強くなれるのではないでしょうか。子供たちに関しても、大人の期待に応える「いい子」でいることは、実はさほど難しいことではないかもしれません。しかし、それでは自分の考えや個性を育むチャンスを逃してしまいます。
校長先生がおっしゃっていた「やりやすくなったら危ない」という言葉には、子供たち本来の姿を見失わないように、という深いメッセージが込められていると感じました。
〝のびのびと自分らしさを発揮できる環境〟
杉田ジムは、そんな居場所をつくっていきたいと改めて思いました。