飛騨の匠がつくった練習器具

4、5年前、まだジムが高山市にあったころ、中学時代の同級生〝はらちん〟が作ってくれたスラックラインがある。はらちんは飛騨の匠、大工として活躍している。その彼が作ってくれたスラックラインは、頑丈で使い勝手もいい。

正直なところ、当時はスラックラインの重要性をそこまで理解していなかった。ただ、「バランス感覚が養われる」くらいの認識だった。

でも最近になって、その価値が改めて分かってきた。スラックラインは、バランス感覚や集中力、身のこなしを鍛える絶好のトレーニングツールなんだと。

ボクシングにおいても、身体を使いこなすにはバランス能力が不可欠で、どれだけ強いパンチを持っていても、バランスが悪ければ活かせない。そのバランス能力を養うのにスラックラインはうってつけだ。

これまで、スラックラインの使い方としては、「端から端まで渡ること」を目標にしていたが、最近は「どれだけ長時間乗っていられるか」に意識を変えてみた。すると、選手や大人、子供たちも愉しみながらトレーニングするようになった。

しかもこのトレーニングはゴルフにも活かせる。ブレない軸を作りスコアアップも狙えると思っている。

はらちん、これからも大切に使わせてもらいます。感謝しています。