プロを目指す君へ
僕は高校1年の春、漫画『はじめの一歩』を読み、それまでのボクシングのイメージと異なる感覚を抱いた。「ボクシングはただの殴り合いではなく、 技術や駆け引きを必要とするれっきとしたスポーツだ。 これなら俺にもできる!」と、プロボクサーを志した。
その頃僕の地元(岐阜県飛騨地方)にジムはなく、ボクシングを教えてくれる人もいなかった。
それでも「とにかくやってみたい!」という想いが強く、独学で始めた。
見よう見まねで『はじめの一歩』やボクシング誌に書いてある練習法を毎日こなした。たとえそれが間違っていた練習方法だったとしても、誰に注意されるわけでもなく自分だけの世界、楽しかった。僕はこのときボクシングの面白さを知ったのかもしれない。
独学の毎日が二年続いた高3の六月、「元世界王者 畑中清詞氏が名古屋でジムをオープン」という新聞記事を父親が見付け、夏休みの一ヶ月体験入門という形で畑中ジムへ送り出してくれた。その時初めてボクシングの指導を受けた。それも元世界チャンピオンに。
本物に触れ、それまで独学でやってきてたものとは全くの別物、自分がやってたことは趣味レベルでしかなかったと感じた。ジムから帰ってからも一人、言われたことが出来るまで黙々と練習した。
夏休み一ヶ月の体験入門を終え飛騨に帰り、卒業するまでまた一人での練習となった。しかし、本物に触れたことでそれまでとはボクシングに向き合う姿勢、心構えが違っていた。
『本物に触れ、本物を伝える』
僕は現役生活11年で35戦(30勝22KO3敗2分)を戦った。試合前の恐怖、緊張感、試合中の駆け引き、勝負所、勝った時の喜び、負けた時の悔しさ。あのリングの中の経験で培ったものは計り知れない。
肌感覚で身に付けたプロボクサーの心構えを伝えていきます。魂が込められたパンチ、魂のボクシングを伝授します。
あなたを待っています
私はアマチュア経験のない叩き上げボクサーでした。確かに、アマチュア経験があった方がプロボクサーとしても有利です。しかし、叩き上げのボクサーがエリートボクサーに挑戦するその姿は人に感動を与えます。
杉田ジムではボクシング未経験者、アマチュアで成績を収めることが出来なかった選手、不器用、愚直であっても挑戦する選手を全力でサポートします。
杉田竜平