「愉しむ」と「楽しむ」の違い
ボクシングに限らず、日々の生活の中で「愉しむ」と「楽しむ」という言葉を使うことがあります。でも、この2つの言葉、実は少しだけ意味が違います。その違いについて、僕の考えも含めた内容をシェアしたいと思います。
「楽しむ」:受け身の楽しさ
「楽しむ」という言葉は、どこか受け身な印象があります。自分の周りの環境や出来事が楽しいから、それに身を任せて楽しむ。例えば、試合の結果や周囲の状況に左右されて、「勝ったから楽しかった」「うまくいったから楽しめた」といった感じです。確かに、この楽しさも大切ですが、どこか外的な要因に依存しているような気がします。
「愉しむ」:能動的な楽しさ
一方で、僕が大事にしている「愉しむ」は、能動的な楽しさです。「愉しむ」とは、自分自身が主体となって楽しむこと。自分の気持ちや考えをしっかりとコントロールし、自分の意志で楽しみを作り出していく。ボクシングでも、ただ試合に勝つことだけを楽しんでいるのではなく、その過程や練習、成長していく自分を愉しむことができる、ということです。
「愉しむ」とは、周りの状況に影響されず、自分の内面から湧き上がる楽しさを感じること。たとえ結果が思うようにいかなくても、その過程や努力を通じて心から楽しむことができるのです。
まとめ:本当の楽しさは「愉しむ」にある
「愉しむ」と「楽しむ」、どちらも楽しさを感じることに違いはありませんが、**「愉しむ」**は自分から積極的にその楽しさを作り出す力強さがあります。ボクシングにおいても、ただ結果を楽しむのではなく、練習や挑戦そのものを愉しんでこそ、心からの満足と成長が得られるのです。
杉田ジムでは、選手一人ひとりが「真剣に愉しむ」ことを大切にしています。どんな時でも、自分自身の成長や挑戦を愉しみながら、本気で取り組んでいく。これが、僕たちが目指すボクシングのスタイルです。